こんにちは。GMO医療予約技術研究所です。
前回の記事では、予約システムはクリニックの収益と関連していますが、医療機関のリソース(時間、スタッフ数、空間、設備数)には限りがあるため、当日の来院数に頼る運用ではいつまでも収益は安定せず、新しいことを始めるのが難しいことや、医療の予約管理は複雑で繊細なため、より柔軟なシステムが求められることをお伝えしてきました。
今回は、メディカル革命の構造について明らかにし、なぜメディカル革命で予約を管理するとクリニックの収益を上げることができるのかを解説していきます。
メディカル革命は1分単位の予約時間を制御し、0.1秒単位で予約処理を行います
1.メディカル革命の特長① 1分単位で予約を制御する柔軟性
メディカル革命は独自の予約管理の構造を持っています。
その構造とは、予約内容に応じてタイムテーブルを1分刻みで必要分数だけ埋めるというもので、一般的な予約システムとは根本的に異なる仕組みです。
1分でも2分でも、必要な分だけ枠を埋めます。
この仕組みが、限られた時間をどう使うか?という観点では、仮に30分間隔でしか予約の管理ができないシステムと比較すると、メディカル革命が医療機関の1分、2分の貴重な時間を無駄にしない柔軟性をもたらしているのがお分かりいただけるのではないかと思います。
「メディカル革命では細かい枠管理ができるので助かっている」とおっしゃるお客様が非常に多いのもこの特長があるからです。
また、たとえ複数の端末から同時に同じ枠の予約操作を進めていたとしても、0.1秒でも速く予約された方が枠を占有します。1件の予約で枠が占有されると、異なる予約が割り込む隙間がなく、1秒たりとも重なることがないため、ダブルブッキングを防ぎます。
これがメディカル革命の1つ目の特長です。
2.メディカル革命の特長② 1列に複数の種類の予約を受付できる仕組み
2つ目の特長はさらに重要です。
それは、1列に複数の種類の予約を受付できる仕組みがあること。
1列に複数の種類の予約内容のどれが入ってきても良いように紐づけることができることのメリットは、1列に1種類の予約しか紐づけられないシステムと比較してみると分かりやすいかもしれません。
1人の医師の診療でも診療内容により受付する時間や受入数を制御したい場合、初診列、再診列・・・のように列を分けます。初診を入れたい時間は何時から、と決めてその時間のみ枠を開けます。再診列でも同様です。
このように管理したい場合はまったく問題ないのですが、もし初診か再診のどちらかが入れるように同じ時間帯で両方開けておき、どちらかが入ったらもう片方にはそれ以上予約を入れたくないような場合、手動でブロックをしないといけなくなるのではないでしょうか。
これに対し、メディカル革命は1列に複数の診療内容を紐づけることができ、同時に募集をかけます。患者さんは好きな日時にご自身の受診目的に応じた診療内容で予約をしますが、1件埋まってもまだ空きがある時間帯には別の目的の別の患者さんの予約が入るという形で、パズルのピースのように枠が埋まっていくのです。
メディカル革命をご検討中の医療機関様から、
「初診が入ったらその時間帯は再診は入らないようにできますか?」
「初診が入らなかった場合でも、再診を受付できますか?」
というご質問をいただくことがありますが、もちろん答えは「YES」です。
3.限られたリソースを何の予約でどのように埋めるか?
複数の診療内容は性質も時間も診療単価も異なります。
これらを1列で柔軟に受け入れられるということは、限りある時間という枠(リソース)の中で、均質の予約を何枠受け入れるかや、何枠足せば良いという「数」の話ではなく、何の予約をどのように埋めるかを考えることができるようになります。
さらに見ていきましょう。
仮に4種類の診療内容の予約メニューを1列に紐づけると、同じ30分間に受付できるパターンは9通りです。ここで、各メニューの診療単価を考えてみていただければ、何をどのように埋めると収益が最大化できるかが見えてくると思います。
なお、もちろん収益が上がるにこしたことはないですが、クリニックは患者さんを選べませんし、様々な要素とタイミングが絡んでくるため、必ずしも意図した予約状況になるわけではありません。
しかしながら、メディカル革命は、診療内容ごと(予約メニューごと)に予約の締め切りや公開期間を調整でき、かなり細かい設定が可能になっており、思い通りとはいかなくともクリニックの意図を反映した予約枠作りがしやすいと言えます。
4.意図した予約枠設定で収益の見通しを立て、次の施策を打つ
意図した予約枠設定ができると、収益改善や経営の安定も見込むことができるようになります。
数か月先の売上の見通しが立つので、診療科によっては季節的な要因で患者数が減る時期に備え、収益を維持したり、上げるための次の施策を打つことが可能になります。
1列で複数の診療内容を管理する例でお話をしてきましたが、もし非常勤医師を増やしたら、その分リソースが増えることになりますので、新たな列を作成していただくことも可能です。
また、看護師、栄養士など医師以外の列を増やして予約枠を開放することで、保険診療以外の経営の柱を持つことも可能になります。これもすべてメディカル革命の中で実現していただけます。
なお、メディカル革命のお客様も、ご利用を開始する時点ではどのように診療内容を埋めたいかというご希望を明確に持っていらっしゃることは少ないです。
むしろ、メディカル革命で予約管理と運用を開始いただくと、どのように改善すべきかが見えてきます。そして、予約枠の調整をし、少しずつ意図した予約枠作りを進めることで、収益が上がったという結果が得られるのです。
逆に申しますと、限られたリソースをどのように埋めるかを考え、変化させていかなければ、クリニックの収益改善を望むことはできないのではないかと思います。
5.クリニックの成長フェーズに応じた予約管理を
なぜメディカル革命で予約を管理するとクリニックの収益が上がるのか、お分かりいただけましたでしょうか?
メディカル革命の時間管理の構造は、均質な「枠数」をベースとした予約管理システムや順番待ちシステムとは根本的に異なります。
シンプルな予約システムは短期的な課題を解決しますが、患者が増え、診療内容が複雑化すると、どうしても限界がきてしまいますし、日々の業務が忙しすぎて新たな一歩を踏み出すことができないという課題を抱えてしまうことが多いようです。
もし、そのような課題でお悩みがありましたら、クリニックの成長フェーズに応じて予約枠を変化させることができるメディカル革命の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
今回の内容が、多くの医療機関様において予約システム選びのご参考になりましたら幸いです。
メディカル革命で収益上向上を実現されているクリニック様の導入事例
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