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クリニック向け予約システム選び方ガイド④ 「カレンダー型」が医療現場の同時並行ワークフローに強い理由
― 視認性が生む判断スピード―

メディカル革命コラム
Yuko Inoue
こんにちは。GMOリザーブプラスです。

これまでの記事では、予約システムを「受付業務を効率化するための道具」ではなく、診療と経営の両方を支える、運用そのものを映し出す仕組みとして捉える視点をお伝えしてきました。

今回は、システム選びの際に、最も重要でありながら、見落とされやすいポイントである「画面構成」と受付の処理能力について掘り下げていきます。

世の中には、見た目がすっきりした 「リスト型」の予約管理画面が数多く存在します。
一方で、メディカル革命では「カレンダー型」を基本の管理画面として採用してきました。実際にこの「カレンダー型」の管理画面をご利用のお客様からは、次のような声を多くいただいています。

●「理学療法士ごとのリハビリ枠の空きが、ひと目で分かるようになりました。以前は1人ずつ切り替えが必要だったんです」(整形外科)
●「クリニック全体の予約の埋まり具合を見て、今の診察を巻くかどうかをその場で判断しています。」(婦人科)
●「予約患者さんの状況を見て、余裕がありそうなら隣のレーンの予備枠も使って受け入れ調整をしています。」(小児科)
●「スタッフが3つの処置室を行き来するので、一画面で全体が見えるのは本当に助かります。」(皮膚科)

これらはすべて、「画面が変わったことで、現場の把握のしかたが変わった」ことからいただいた言葉です。

なぜ医療現場では、このような把握のしかたが重要になるのでしょうか?
ここからは、その理由を医療現場の特性と、人間の脳の情報処理の仕組みという2つの視点から見ていきたいと思います。

1.医療現場は「読む」場所ではなく「瞬時に把握する」場所

一般的な外来の現場では、

● 同じ時間帯に複数の患者さんが来院し
● 診察・処置・検査・会計が同時並行で進み
●医師・看護師・受付スタッフがそれぞれ別の判断を行っています

ここで求められるのは、ひとつずつ内容を読むことではなく、

● いま、どこで、どれくらいの診療が動いているのかを
● 一瞬で把握し、次のアクションを決めること

です。

1分1秒を争う状況が日常的に発生する医療現場では、この「瞬時に全体を把握できるかどうか」が、 判断のスピードや現場の余裕に直結します。

2.視覚情報は、文字情報よりも圧倒的に速く処理される

脳科学や認知心理学の分野では、 人間の脳は文字情報を一つずつ読み取るよりも、視覚的なパターンを認識するほうが圧倒的に処理速度が速いことが知られています。

一説には、視覚情報の処理速度は 文字情報の処理に比べて数万倍規模の差があるともいわれています。

実際、2014年にマサチューセッツ工科大学の神経科学者らが行った研究では、 人はわずか13ミリ秒という極めて短い時間提示された画像であっても、その内容を正しく認識できることが示されています。

これは、人間の脳が 情報を「読んで理解している」のではなく、「絵」や「パターン」として瞬時に把握していることを示す結果です。

3.リスト形式が前提とする「逐次処理」と、医療現場のズレ

ここで強調しておきたいのは、リスト型の予約管理画面そのものを否定しているわけではないという点です。(※メディカル革命では、管理する内容に応じて、リスト表示への切り替えも可能です。)

リスト型は、

● 予約内容を一件ずつ正確に確認したい
● 履歴や登録情報を丁寧にチェックしたい
● 事務処理やデータ管理を行いたい

といった場面では、とても合理的な表示形式です。

問題になるのは、その設計をそのまま「医療現場の司令塔」に応用しようとしてしまうことです。

リスト型の画面は、基本的に 「上から順に読んでいく」ことを前提に設計されています。

しかし医療現場は、

● 複数の診療が同時に進み
● 患者さんの状況が刻々と変わり
● 何人ものスタッフが空間を移動しながら判断を重ねる

という同時進行の世界です。

この環境では、

● 予約を一件ずつ確認する
● 画面を切り替えて状況をつなぎ合わせる

という思考プロセス自体が、 現場のスピードと噛み合わないうえに、状況把握がスタッフ個々の能力に左右され、結果として業務が属人化してしまいます。

4.「タブ切り替え」が判断を分断する

多くのリスト型システムでは、

● 医師ごと
● 診療メニューごと
● 部屋・レーンごと

に画面やタブを切り替える必要があります。

一つひとつの情報は整理されていても、それらを頭の中で統合する作業を、人に委ねている状態です。

マルチタスクが常態化している医療現場では、 画面が分かれることで、先ほど見ていた情報を「頭の中でつなぎ止める」負荷が生まれ、

● 集中力の低下
● 判断の遅れ
● ミスの小さな温床

になりやすくなります。

「タブ切り替えの1秒」が起こす影響は、1秒のロス以上にも、受付スタッフへの処理の負担を招いているのです。

5.カレンダー型は「読む画面」ではなく「直感的に読み取る画面」

メディカル革命のカレンダー形式の予約管理画面では、

● 枠の大きさ
● 色の分布や偏り
● 埋まり方のパターン
● 空きのかたまり

といった情報を、一画面に並列で表示することを前提に設計されています。

これは予約を管理するためだけではなく、現場の判断スピードと質を落とさないために「脳にとって処理しやすい形で提示されている」ということなのです。

メディカル革命をご利用のクリニックの院長先生やスタッフがカレンダーを「眺める」のは、 予約を読んでいるのではなく、 1日の動きを頭の中でシミュレーションしているからです。

● どこが詰まりそうか
● どこに余裕があるか
● 次に何を優先すべきか

これら全体が見えてこそ、シミュレーションが可能となるのです。

6.カレンダー型は「複数同時処理」の医療現場に合った “情報整理の枠組み”

予約管理カレンダーは、単なる表示形式の違いではありません。

それは、院長先生やスタッフが状況をどう捉え、どう判断するか──その 判断のスピードと質を決める “情報整理の枠組み” です。

メディカル革命がカレンダー型を基本としている理由は、デザインの好みでも、機能の多さでもありません。

医療現場で日々行われている判断、つまり「全体を見渡し、先を読み、同時進行する状況を整理して動く」という思考プロセスに、 最も自然に寄り添える形が、結果としてカレンダー形式だった──ただそれだけの理由なのです。

ここで、本シリーズの少し前の記事でお伝えした「患者さんを来院順・順番待ちで管理することへの違和感」を思い出していただきたいと思います。

医療現場では、診療は決して一直線には進みません。

症状の重さ、処置の有無、検査の待ち、急患の発生などによって、 同じ「順番」で並んでいても、実際の動きは常に前後し、重なり合います。

それにもかかわらず、

● 上から順に処理する
● 先頭から消していく

という「直線的な管理」を前提にしてしまうと、 現場では無意識のうちに「今、全体で何が起きているのか」を 頭の中で想像し、補完し続けなければなりません。

カレンダー型の管理が医療現場にフィットするのは、予約を「順番」ではなく、「同時進行する流れ」として捉えられるからです。

これは単なる表示の好みではなく、 医療現場そのものの動き方の切り取り方の違いだと言えるでしょう。

7.まとめ ー 視認性の高さは、スタッフへの「優しさ」

「人が足りないから、システムで何とかしたい」

そう考えるクリニック様は少なくありません。

しかし本当に必要なのは、 受付の省人化を目指すことより、今いるスタッフが100%の力を発揮できる環境を整えることです。

パッと見てわかる。
考えなくても把握できる。

この「負荷の少なさ」が、

● 忙しい時間帯の疲弊を防ぎ
● 判断の精度を保ち
● 結果として患者さんの待ち時間を減らします。

メディカル革命がカレンダー形式の予約管理画面を提供し続け、日々お客様の声を取り入れながら改善を続けているのは、複数同時処理が当たり前の医療現場を理解し、「どうすれば迷わず動けるか」を追及していくべきと考えているからです。

予約システムを選ぶ際には、 ぜひ「機能」や「価格」、「画面の見映え」だけでなく、

その画面が、誰のどんな判断を支えているのか

という視点で検討してみてください。

いかがでしたでしょうか?

予約管理画面は、毎日、何十回・何百回と目にするものです。

だからこそ、その画面が 毎回、「考えさせるもの」なのか、「見ただけで判断できるもの」なのかは、日々の疲労や余裕に、確実に影響します。

カレンダー型が向いているかどうかは、規模や診療科によって一概には言えません。

しかし少なくとも、 複数の診療が同時に動き、瞬時の判断が求められる医療現場において、「一画面で全体を把握できること」が大きな価値を持つと弊社は考えます。

実際に、メディカル革命をご導入いただき、導入事例としてもご紹介させていただいている山手皮膚科クリニック様からは、

「メディカル革命で予約管理を始めると、時間と空間、そして人的リソースの“最大値”が見えてきます。ここから逆算して予約枠を最適化できるようになったので、あとは無理なく頑張ればよいということになります。クリニックのオペレーションの全体像を把握している人間にとっては、ごくシンプルな管理なんですよ。」

といった声もいただいています。

本記事が、予約管理画面を「操作するもの」ではなく「現場を支える相棒」として見直すきっかけとなりましたら幸いです。

メディカル革命の予約管理画面が現場でどのように活用されているかが分かる事例

自由診療割合を100%に!メディカル革命は精度の高い経営シミュレーションを可能にする『未来志向の予約システム』です(山手皮膚科クリニック様)
小児科にうれしい機能満載!予約管理カレンダーは順番待ちと事前予約の並行管理が不可欠の小児科で本領発揮(医療法人 すぎはら小児科・アレルギー科様)
1日260人来院する糖尿病内科クリニックで、予約調整や院内オペレーションなどあらゆる業務の効率化を実現。さらに新規患者を受け入れられる体制を構築(糖尿病・甲状腺 上西内科 様)

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目次

  1. 1.医療現場は「読む」場所ではなく「瞬時に把握する」場所
  2. 2.視覚情報は、文字情報よりも圧倒的に速く処理される
  3. 3.リスト形式が前提とする「逐次処理」と、医療現場のズレ
  4. 4.「タブ切り替え」が判断を分断する
  5. 5.カレンダー型は「読む画面」ではなく「直感的に読み取る画面」
  6. 6.カレンダー型は「複数同時処理」の医療現場に合った “情報整理の枠組み”
  7. 7.まとめ ー 視認性の高さは、スタッフへの「優しさ」
  8. メディカル革命の予約管理画面が現場でどのように活用されているかが分かる事例

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