こんにちは。GMO医療予約技術研究所です。
「メディカル革命 byGMO」は柔軟性、拡張性が高いことからあらゆる診療科のクリニック・病院・動物病院のお客様にご導入いただいております。
今回は、その中でも実績が増えてきた婦人科クリニックのお客様において、メディカル革命をどのようにお役立ていただいているかをご紹介します。
1.婦人科クリニックの予約システム選択事情
1-1. 決定版がなかった!?婦人科クリニック様におけるお乗り換え前の予約システムは約20社
あくまでもメディカル革命 byGMOにお乗り換えされた婦人科クリニックのお客様に限ると、お乗り換え前に利用されていた予約システム製品は多種多様です。
院長先生が独自で作っていた予約システム、医療系ではないシステムなども含め約20種類と、実に多くの他社システムからメディカル革命に切り替えされていました。
メディカル革命の婦人科クリニックのお客様が以前利用していた予約システム(2024年9月調査)
このことから、弊社では婦人科クリニックの予約システムについて次のような傾向があるのではないかと考えています。
● 婦人科に特化した妊娠週数や生理周期の管理機能が必須なわけではない
● 婦人科クリニックの特性に合った予約システムが少ない
婦人科クリニックは「診療内容が幅広いため他の診療科に比べて特殊である」という事情があります。専門の内容によりさらに細かく分類すると、患者年齢層や来院特性もそれぞれ特徴があるため、システムも独自に考えて選ぶ必要があるのでしょうね。
婦人科クリニックの分類例
● 一般婦人科(内科系)
● 分娩が可能な専門施設
● 人工妊娠中絶等の手術を行える専門施設
● 不妊治療等生殖医療を提供する専門施設
● 乳腺外科等乳房の疾患が専門の施設(婦人科ではない)
● 美容皮膚科や他の診療科を併設する施設
加えて、クリニックの規模、地域特性も考慮すると、婦人科に特化した機能があり、且つ、高額なシステムがマッチしなかった場合、その他の予約システムから探すことになり、独自選択にならざるを得なかったという状況が浮かんできます。
「婦人科の予約システムといえばこれ」という決定版が今まで存在しなかったのもこのような背景があったからではないでしょうか。どこのクリニック様も予約システム選びに苦労されてきたのではないかと推察します。
1-2. 婦人科クリニックが予約システムで重要視すべきポイント
では、婦人科クリニックではどのような予約システムを選べば良いのでしょうか。
メディカル革命をご利用中のお客様の例から弊社が考える「婦人科クリニックの予約システムに必須な要素」についてご紹介します。
2.婦人科クリニックの予約システムに必須な要素とは
2021年にロシュ・ダイアグノスティックス株式会社が実施した調査によると、婦人科系疾患でかかりつけ医に相談できている女性は1割に留まっているそうです。
女性ならではの健康の悩み・重症化リスクの高い婦人科系疾患 かかりつけ医に相談できている女性は1割に留まる
(引用元:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社調査)
また、不安がありながらもクリニックを受診していない理由として、適切な医療機関を選べていない現状や、受診するのが恥ずかしいという婦人科特有の心理的ハードルがあるようで、これは弊社が婦人科クリニックのお客様とお話する中で得られた認識とも合致しています。
不安をお持ちの女性が気軽に婦人科クリニックを受診できるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
2-1. はじめての方がシステム登録前に予約可否が確認できる
弊社は、予約システムそのものがクリニックへの受診ハードルを下げると考えますが、予約システム選びでは以下のような考慮も必要です。
● はじめての方でも予約できるシステムであること
● 症状や相談内容に応じた予約可否を明記できること
● 希望の受診日時に予約ができることをシステム利用登録前に確認できること
とくに3つ目は患者さんのクリニック選びの分かれ目にもなる要素ですので、重要です。
気になる症状がある患者さんがインターネット検索し、いくつかの候補のクリニックのホームページからWEB予約システムの入口まで行ったものの、いきなりログイン画面が現れ、初めての場合はまずは新規登録が必要と分かれば、登録することを躊躇して受診を考え直す、あるいは他のクリニックを選んでしまうケースが少なからずあるでしょう。
メディカル革命のWEB予約サイトは、希望日時に受診できるかをシステム利用登録前に確認することができます。
これはクリニックを選ぶ段階の患者さんが一番安心できることなので、メディカル革命をご利用中のお客様からも高く評価されています。
その予約の流れ、患者さんが離脱していませんか?
2-2. 患者さんが適切な予約メニューを選べる
婦人科クリニックは診療内容が幅広いため、患者さん側もこれは婦人科の症状なのかどうか、本当に診てもらえるのか、断られたらどうしよう、などの受診前の不安をお持ちです。
クリニック側も診療できない内容で来院されても困る場合があるものの、電話ですべて相談に応じているわけにもいきません。
患者さんが一目でどの予約メニューを選べばよいか分かる予約システムであること、これも婦人科クリニックの予約システム選定のための大事なポイントです。
メディカル革命では患者さんの予約サイトのメニュー構成や分岐を自由にお作りいただけます。
症状や受診目的から予約メニューを選べるようにすることで、患者さんを迷わせず、クリニック側も適切な対応ができるようになります。
さらに、予約メニューに応じて診察時間(枠を埋める時間)をあらかじめ設定しておけるので、初診の場合は20分、再診のお薬処方のみの場合は3分、などの時間調整も自動で行います。
2-2. 予約完了までの動線がスムーズ
予約サイトトップページの画像やカラーもクリニックの雰囲気に合わせて設定いただけます。ホームページの印象をそのまま受け継ぎ、予約まで完了できることで、患者さんの初めての受診を後押しします。
メディカル革命の導入事例記事でもご紹介させていただいている六本木ブレストレディースクリニック様の予約サイト遷移イメージ
3.婦人科受診率の向上のために
婦人科クリニックの予約システム導入は受診をしようか悩んでいる女性のために受診の間口を広げる第一歩です。
全国的に低い婦人科受診率を上げ、女性がより婦人科クリニックを身近に考えるようになることにも貢献しますので、ぜひ、良い予約システムをお選びください。
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