こんにちは。GMO医療予約技術研究所です。
1.ネット予約に向いている診療内容は?
1-1.院内で管理している様々な予約を整理してみましょう
弊社にシステム導入のご相談をいただき、「現在はとくに予約をとっていない」とおっしゃるお客様でも、院内でリストを作成して日時を指定して予約を受けているものがあったりします。
それどころか、よくよく伺ってみると、実は予約を受け付けしているものがあれもこれもと、たくさん出てきたりします(笑)。
予約システムを導入するときに、すべての診療の予約を一元管理できると便利ではありますが、すでに紙台帳や電子カルテでの管理で足りているところを全面的に切り替えるのは大がかりで時間も労力も費用もかかってしまいます。ですので、弊社では予約システムの導入が初めてというお客様には、まずはネットで受付する予約対象を絞ることをおすすめしています。
1-2.ネット予約を受付した場合にどのような効果があるかを考えてみましょう
具体的には、次のことを考えてみてください。
1.どのような患者さん(症状)に来てほしいか?
2.どの診療メニューを拡大したいか?
3.職員の業務負荷を下げたい診療メニューはあるか?
また、
4.その診療メニューが「ネットで」予約できるようになると患者さん、クリニック双方にメリットがあるか?
2.ネット予約を今すぐ開始したいクリニックにおすすめの診療内容4選
2-1.初診のみ受付
すべての診察を一様に順番で受付していると、クリニックが得意とする診療科の新患の割合を計画的に増やすことができません。また、予約制の場合でも通常の診察枠と同じ枠で受付している場合は、用意した枠が一般の患者さんで埋まってしまい、本来来てほしい専門外来の患者さんが予約できない、という状況になってしまいます。
そこで、1日〇人は専門外来の新患を確保したいなどの希望がある場合、通常の診察枠とは独立させた予約枠を用意してみてはいかがでしょうか? 日によって新患が集中することもなく、安定して一定数の新患を確保するということが可能になります。
2-2.看護師対応可能なメニューまたは自費診療メニューの受付
ドクターの枠がいっぱいでも、診察室が空いていて対応できるスタッフが勤務する曜日だけネット予約で受付してみても良いと思います。そのメニューが収益性の高いものであれば人を増やさずに売上を伸ばすということも可能になってきます。
2-3.「スポット受診」の受付
自治体の特定健診などは、かかりつけの患者さん以外の受け入れとなることが多く、電話で受診方法を説明するなどの対応が必要です。前回ご紹介した発熱外来も同様ですね。これらをネット受付に任せることで職員の負荷を下げられるのでしたら、候補の1つになります。
2-4.その他ネット予約に向いている診療内容の受付
今はネットでクリニックを探す時代ですので、診療時間外の夜間でも営業できているかが新患獲得の鍵となります。電話対応だけだとその間にも患者さんは競合のクリニックに行ってしまう可能性があり、大変な機会損失となってしまいます。
反対に、専門性の高い診療を時間指定で予約できるようにすると、
「少し遠くても専門家に診てもらえるなら行ってみよう」
とお考えの遠方からの患者さんを呼び込むこともできますし、今まで取り込みができていなかった若い世代に来てもらうことも可能になります。
※専門性を活かした診療メニュー構成で新患獲得に成功されている脳神経まちだクリニック様の事例もぜひお読みください。
「初めて受診したものの、2時間も待たされた」というようなネガティブな第一印象を与えないように、予約制にすることで新患の受け入れ体制を整えておくことも大事ですね。
メディカル革命(標準プラン)をご利用中のお客様を例にとると、次のような診療内容はネット予約との親和性も高く、メニューを独立させて用意されることが多いようです。
いかがでしょうか?
既存の患者さんの通院の利便性を考える場合もLINE予約の導入は有効な手段ですが、今回は、初診を増やすという観点で予約システムの導入イメージをお話させていただきました。
ぜひ、メディカル革命を始める際の参考にしてみてください!