通常予約からのキャンセルと、ネット予約からのキャンセルでは、どちらのキャンセルが多いかを調べてみました。予想としては、ネット予約からのキャンセルが多いと考えられますが、それが実際にそのようになっているのか?それともネット予約のほうがキャンセルが少ないかを検証してみました。
今回の検証で対象とした医院は、25医院でした。25医院中、20医院がネット予約からのキャンセルのほうが高い傾向にありましたが、5医院においては、通常の予約より、ネット予約からのキャンセルが少ない傾向にありました。
ネット予約のほうが通常予約よりキャンセルが少ない5医院について、その理由を調べるために、各医院における設定条件などを比較検証してみました。
比較したものは下記です。
1.ネット予約の締切時間の設定
2.新患のネット予約の有無
3.予約公開期間
4.予約サイトの差異(予約キャンセル、変更画面の配置など)
上記の中で、1から3の設定の違いによりネット予約からのキャンセルのほうが通常予約からのキャンセルより低くなる傾向は見られませんでした。
ネット予約のキャンセルに最も影響していたのは、予約サイト(ユーザーサイト)の設定や、文章の書き方の差異であることが分かりました。
具体的に、
他院と比べて、そして、さらに自院の通常予約より、ネット予約からのキャンセルが低い医院については、どちらか二つのことをやっている医院であることが分かりました。
一つ目は、予約サイトから、すぐに予約キャンセルにたどり着けないこと
二つ目は、予約サイトのトップ画面で、キャンセルについての注意書きを書いている医院
上記二つのどちらかを行っている医院が今回の検証では、通常予約より、ネット予約のほうがキャンセル率が低いという結果になりました。
上記二つを両方とも行っている医院はなかったため、上記二つのことを同時に行うことで、よりネット予約からのキャンセルを減らすことができると考えられます。