こんにちは。GMOリザーブプラスです。
一年で一番転居が多いと言われる3月から4月にかけて、集患対策で出遅れたくないとお考えのクリニック様も多いかと存じます。
弊社では、「WEB集患講座③ 患者さん目線が大事!基礎から学ぶクリニックのMEO対策(地図アプリ検索対策)」でも、クリニックの集患にはMEO対策が非常に有効であることや、対策の具体的な方法をお伝えしましたが、今回はMEO対策の目的と成果について、さらに掘り下げて考えてみたいと思います。
1.MEO対策の本当の目的は?
ホームページをGoogle検索結果の上位に表示させるためのSEO対策では効果が現れるまでに数ヶ月から1年かかると一般的に言われていますが、これと比較してGoogleマップ検索結果の上位に表示させるMEO対策は、競合状況、対策の内容などによってはより短期間で効果が現れやすいとされています。
MEO対策を行った結果、主要なキーワード検索で上位に表示されるようになれば、MEO対策を実施した一応の目的は果たせるかと思います。
しかしながら、クリニックの集患対策においてはいかがでしょうか?
集患対策の最終目的は患者さんにクリニックを認知してもらい、来院してもらうことです。
来院してもらうための施策の1つがMEO対策=マップ検索の対策なのです。
では、
・マップ検索で上位に表示されているクリニックは実際に集患に成功しているのでしょうか?
・仮に集患に成功している場合、それはMEO対策による効果なのでしょうか?
集患対策はこれを実施すると確実に新患が+10人増える、というような方程式はありません。ただし、効果があるかどうか分からないのにわざわざ対策する必要があるのかとお考えの方もいらっしゃると思います。
本記事では、弊社のメディカル革命 byGMOの『オンラインマップ集患』機能をご利用のクリニック様からいただいたお話などからMEO対策をしてマップ検索の上位に表示されることはクリニックの集患に有効であるとお伝えする理由を解説いたします。
2.MEO対策の成果はどのように測れば良い?
WEBマーケティングの用語に、「コンバージョン」という言葉があります。マーケティング施策に対しての成果を測る指標を示す用語で、たとえばSEO対策などホームページの施策を行った結果、アクセス数が増えた、問い合わせが増えたというのもコンバージョンです。
繰り返しになりますが、クリニックの集患対策においては、患者さんに来院してもらうことこそが求めている成果かと思います。
ところが、これまではMEO対策の結果、患者さんの来院に繋がったことを把握することは難しく、検索上位表示の効果と来院数の増減との相関関係も曖昧でした。
どのぐらいの数の患者さんがGoogleまたはGoogleマップ検索でクリニックを知り、来院しているのか?
弊社は「MEO対策の成果とは、マップ検索をした流れで患者さんがクリニックの予約を取り、来院したことを把握すること」で確認が可能となると考えます。
3.Googleマップ検索からの予約は確認できる?
メディカル革命 byGMOの『オンラインマップ集患』機能は、Google検索結果に表示されるクリニックのビジネスプロフィール欄に「オンラインで予約」または「予約」ボタンを表示します。
このボタンは視認性が高く、そのクリニックを受診したいと考えた患者さんが、予約ができることを期待して押しやすくなっています。
ボタンのリンク先はクリニックのホームページではなく、メディカル革命が提供しているクリニック専用の予約サイトです。
患者さんが続けて予約サイトで操作を行い、予約を取得すると、メディカル革命の管理画面ではGoogleマップ経由での予約と分かるように履歴が残ります。
さらにシステム側ではその患者さんが新患か既存の患者さんかも詳細に確認することができます。
つまり、検索の結果、クリニックが選ばれ、予約につながった成果(予約コンバージョン)の把握が可能となります。
4.Googleマップ検索経由での予約の利用はどのぐらいある?お客様の声をご紹介
この『オンラインマップ集患』機能は、昨年11月にリリース以来、すでに多くのクリニック様にご利用いただいています。
複数のクリニック様にGoogleマップ検索経由の予約実績についてご意見、ご感想をお聞きしたところ、次のような回答をいただきました。
(月間の新患数の10%を超える新患がGoogleマップ経由で予約していることについて)
「この数は想定以上です」
「患者さんが初めて行くクリニックを選ぶ時間の短縮につながっていると思います」
「若い人の予約が増えました」
■Bクリニック様
「検索結果一覧で他のクリニックに比べ目立つので差別化になっていると思います」
「 患者さんの利便性を高めていると思います」
■Cクリニック様
「Googleマップ検索経由の予約で保険診察だけでなく、大腸カメラ事前診察や健康診断の予約も入ります」
「 再診の方にも利用してもらって、検索結果でさらに上位に上がることを期待しています」
ここでご開業から1年未満のAクリニック様が月間の新患数の10%をGoogle検索経由で獲得されていることに注目いただきたいと思います。
Aクリニック様は、駅名と診療科のキーワードで検索すると、必ず上位に表示されます。
ご開業の場合、地域の方にクリニックを認知してもらうところからスタートしますので、10人に1人がGoogleマップで検索をしてクリニックを選んでいるということは、少なくともMEO対策の成果として認知度が向上した結果、集患につながったと言えると思います。
また、診療科によっては、保険初診だけではなく、検査や人間ドック、美容施術などの自費診療の新患の割合を増やしたいとお考えのクリニック様もいらっしゃいます。
患者さんがクリニックを検索するのは急な症状で受診が必要となるケースが多いと推測していましたが、実際にはCクリニック様の例のように、健康診断のように翌日の予約を取るほどの急ぎの目的ではない場合にも、Googleマップ検索経由の予約は利用されていることも分かってきました。
患者さんのクリニックの受診目的は多種多様です。
予約サイト側に急性疾患だけでなく、慢性疾患、健診、人間ドックなど予約増を図りたい診療メニューを受け皿として用意しておくべきことを示していると思いますし、MEO対策のためにGoogleビジネスプロフィールの情報にこれらの診療メニューについて記載することで、予約サイトへの流入増も期待できるのではないかと思います。
5.マップ集患対策は今後ますます重要に
そして、もう1つ大事なことは、
● 新患の中でも、Googleマップ検索を利用してクリニックを探した患者がすでに多くいるという事実から、今後さらに「Googleマップ検索を経由してクリニックを探し、そのままオンラインで予約する」という行動が一般化していくことが予想される
ということです。
しかし、MEO対策を行わず、検索結果の表示順位が低いままでいると、同じ診療圏内で上位に表示されている競合クリニックに患者を取られてしまう という厳しい現実があります。
特に、クリニックが密集している地域や都市部では、すでにその傾向が顕著に見られます。
こうした状況を踏まえると、MEO対策の重要性は今後さらに高まり、対策を怠ることが機会損失につながる可能性があることをご認識いただけるのではないでしょうか。
6.MEO対策の成果は予約データで検証可能。施策のブラッシュアップで安定した集患を
最後にもう一度、メディカル革命の『オンラインマップ集患』機能についてご紹介します。
この機能では、クリニックのGoogleビジネスプロフィールに「オンラインで予約」ボタンを表示し、患者さんを予約サイトへ直接誘導することで、予約の利便性を向上させます。しかし、Googleマップ検索結果の上位表示を保証するものではありません。
上位表示されなければ、予約ボタンも活用されないため、MEO対策の実施が不可欠です。 とはいえ、単に上位表示を目指せば新患が増えるという単純な話ではありません。
重要なのは、MEO対策の成果を予約データで可視化し、検証・改善を繰り返すことです。 例えば、
●「今月は新患が減った」原因を分析し、対策を講じる
● 患者ニーズに沿った予約メニューを整備し、スムーズな予約導線を構築する
● 自費診療の潜在ニーズに対応し、予約サイトを活用して販路を拡大する
このように、データを基に施策を最適化し続けることが、安定した集患につながります。
MEO対策は、数ある集患施策のひとつに過ぎません。だからこそ、『オンラインマップ集患』機能を活用し、予約データをもとに検証・改善を重ねることが、より効果的な集患戦略につながるのです。
『オンラインマップ集患』機能は患者さんがGoogle検索した結果、クリニックを選んで来院してもらうところまでのコンバージョン追跡が可能な唯一の手段です。
デジタル時代に適した手法でデータを分析し、次の一手につなげる。 それが、クリニックの集患力を継続的に向上させる鍵となるのではないでしょうか。