先日の記事(https://medical-reserve.co.jp/blog/reduction_of_patient)から医院の営業時間と来院患者の年齢分布がある程度相関があるのではないかと考え、実際に他院についてもどのような傾向があるかについて調べてみました。
対象とさせていただきましたのは、下記の5医院です。
A医院(JR駅から近い夜20時まで)
B医院(JR駅から近い夜20時まで)
C医院(駅から遠い夜18時半まで)
D医院(駅から遠い夜18時半まで)
E医院(私鉄駅から近い夜20時まで)
子供向けを強く打ち出している医院については、今回の対象からはあえて外させていただいております。
当たり前かもしれませんが、駅から近い医院は比較的夜が遅い20時まで、駅から遠い比較的住宅地よりの医院は18時半までと営業時間が短い傾向にもあることが分かりました。
A医院からE医院の来院患者の年齢の分布グラフは下記です。
傾向として、20時までで駅から近いA医院、B医院、E医院については、30代あたりをピークにして20代から40代が来院患者の年齢の大半をしめていることが分かります。
一方、営業時間が18時半までであるC医院、D医院については、傾向が異なり来院患者の年齢の分布が40代以降にずれていることが分かります。特にD医院については、全体的に緩やかではあるが、50代から80代までの年齢がピークになっていることが分かります。
A医院、B医院、E医院と比較して、C医院、D医院については、年齢分布がなだらかであり、ピーク年齢は、比較的高齢層にあるということが分かります。
次にA医院、B医院、E医院のみの来院患者年齢の分布グラフを作成してみました。
このグラフからみると、A医院、B医院、E医院ともに同じような年齢分布をしていることが分かります。
あえてこの3医院の違いを出すとすると、E医院が、10代以下が多く、また、40代後半及び50代がもっとも来院患者が多いという傾向がでました。
A医院、B医院、E医院ともに駅から近い医院であるため、各々の駅の1日にあたりの乗降客数を調べてみました。
A医院の乗降客数約44000人
B医院の乗降客数約26000人
E医院の乗降客数約5000人
この結果だけでは、結論を出すことは難しいですが、乗降客数が少ない医院のほうが、10代以下が多く、ピーク年齢が比較的高齢層にいくのではないかということが推測できます。こちらについては改めてさらに調べていきたいと考えています。
続きまして、C医院、D医院のみの来院患者年齢の分布グラムを作成してみました。
このグラフから見て取れるものとしては、全体的になだらかではあるものの、C医院については、10代、40代、70代とピークがあることに対して、D医院については、50代まで緩やかに伸びつつ、そのまま80代後半から下がっていくという傾向で、全体的には、D医院は、上述したように全体的になだらかでした。
これについてなにが原因としているのかを推測することは難しいですが、一つ考えられるのは、院長先生の年齢なのかもしれないと感じました。C医院は、医師の年齢が、40代前半と20代前半の医師がいます。一方D医院は、医師の年齢が50代です。
これについては、推測でありますが、院長先生の年齢も、来院患者の年齢に関係があるのではないかと仮説を立ててみました。こちらについても改めて調べてみることにします。