導入前の課題:電話対応による機会損失と集計作業の労力
―― 開業の準備やシステム検討において、どのような悩みや課題がありましたか?
開業の準備は想像以上に自分でやらなければならないことが多く、机やパソコンの設定、家具の組み立てや掃除などもほとんど1人でやっており、その作業自体も辛かったです。しかし、心的な意味で一番苦労したのは、各業者の方との「熱量の違い」や「目的の違い」です。私の目的は思い描いている医療ができるか、患者さんが幸せになるかですが、業者の方にとっては会社が儲かることや契約が一番という方もおり、同じ熱量で一緒に頑張ってくれる業者さんばかりではありませんでした。予約システムについては最初は1社も知らず、ご縁があってメディカル革命をご紹介いただいたのをきっかけに、医師の口コミサイトなどで調べ始めました。
―― システムを導入せず、電話やFAX等で運用した場合の課題はどのように想定されていましたか?
電話やFAXでやり取りをすると人の労力が必要になります。当院は電話回線が1つしかないため、電話対応に追われると患者さんからの受診希望の問い合わせを受けられなくなるという機会損失が生じます。また、当初は紹介元のクリニックと手集計でMRIの利用件数の照らし合わせをしていましたが、キャンセルの抜けがあったりして労力がかかり、件数が増えたらやっていられないなと感じていました。

選定の決め手:熱量の理解とスピーディなサポート対応
―― 様々なシステムがある中で、「メディカル革命 byGMO」を選定された決め手は何でしたか?
サービス内容や価格面も良かったのですが、1番のポイントは、私のやりたいことや熱量を一番理解してくださっていると実感できたことです。私のために会社を挙げて動いてくださっているのを感じました。大きな会社なのでドライな対応をされるのかなと思う面もありましたが、とにかく当院の熱量を理解して要求に応えてくれました。
―― 納品時のサポート対応はいかがでしたか?
とても良かったです。説明も分かりやすくレスポンスも全てが早いので、回答に時間がかかるものや、すぐに対処できないものも途中経過をちゃんと教えてくれました。サービス面のスピーディさにすごく感動しましたし、感謝しています。
導入後の効果:リアルタイムの医療連携とWEB問診による時間短縮
―― 新たに開発された「医療連携」の機能を導入し、どのような変化がありましたか?
当院のMRIを他のクリニックの先生が自由に利用できるようになりました。1つの予約システムを共有して、MRIの空き状況をリアルタイムで把握し、予約を入れられます。電話などでの人のやり取りがほぼ全く要らなくなり、コスト削減と機会損失の防止になっています。スタッフも他のシステムと比べて1番使いやすいと言っています。現在は2階の内科と整形外科の2院と連携しています。予想していなかった分野で内科の先生にも利用していただいています。整形外科からの予約が安定して1日1~2件入ってくるので、このシステムがなかったら運営面でかなり苦労していたと思います。

メディカル革命による医療連携フロー
―― WEB問診や予約機能の利用状況はいかがですか?
WEB問診を入れてくださっている方は、来院から診察までの時間がかなり短縮できている実感があり、すごくいいです。ただ、WEB問診をどこまで詳しくやるかが悩ましいところです。詳しくすれば看護師の問診を省いて診察に入れるかもしれないと思う反面、複雑にすると嫌がる方もいて、現在も半数くらいは問診をしないまま予約だけされています。予約経路については、WEB予約とLINEでの予約が半々くらいで、WEBの方が少し多い印象です。LINE公式アカウントの友だち登録に抵抗がある方もいるのかもしれません。
―― 高機能なMRIシアターシステムを導入されているとのことですが、どのようなものですか?
パソコンの画面の映像を、MRIのドームの天井部分の曲がりに合わせて補正し、映し出すシステムです。少しでもMRIの緊張感をほどいてもらうために、シアターシステムで好きな映像を見ながら受診することができます。好きなYouTubeの画像やアニメなどを映せるため、患者さんから「推し」の映像をリクエストされることが多く、推しの人が映っていれば頑張れるようです。閉所恐怖症の方や緊張してしまう方、小さなお子さんでも、このシステムのおかげで撮影できたということが増えてきて、とても役立っています。

今後の展望:この街から脳の病気で困る人をゼロにする
―― 今後、いしさか脳神経外科クリニックをどのようにしていきたいですか?
究極の目標は、この地域から頭の病気になる人をゼロにすることです。予防と早期発見が大切なので、頭痛に悩んでいる方などをなくし、普段の生活に支障をきたさないようにしたいです。医療連携についても、紹介状を書いてもらうハードルがなくなり、気軽に近くのクリニックでMRIを撮って帰ってこれるのは患者さんにとって大きなメリットなので、広げていきたいです。医療連携のシステムは、多くのクリニックにおすすめです。MRIに限らず、CTやエコー、レーザーなど高額な医療機器を複数のクリニックで無駄なく共有できるため、持っている側も利用する側も、そして患者さんにとってもメリットが大きいです。

―― 他のクリニックにこの連携を広めていく上で、何が必要だと感じていますか?
MRIを持っていないクリニックの先生は、自分たちでMRIの保険点数を請求(入力)したことがないため、そこがハードルになります。そのため、お金の取り方や入力項目がパッと分かるマニュアルやサポートがあると良いと思います。
―― メディカル革命に対して、今後どのような機能の追加を期待していますか?
1番強く実現して欲しいのは「リコールのアラート機能」です。当科の特性上、半年や1年後にMRIを撮る方が多いのですが、手作業で対象者を確認して送るのが難しいため、リコール予定のアラートが出るようになると、ものすごく助かります。また、「赤ちゃんの頭のかたち外来」でヘルメットの作成費をキャッシュレスでお支払いいただいた際に、入金通知が来る機能も欲しいです。さらに、自分で読影できない先生はレポート(読影)を外注されるため、レポートを選んだ人の数を集計して掛け算をしてくれる機能ができると助かります。

―― 先生、本日はご多用のところ貴重なお話をありがとうございました!