VISION

創業者メッセージ

創業者・取締役副社長の熊野なおゆきへのインタビューです。医療の現場への思いや、応募者の皆様へのメッセージなどをお伝えします。
熊野 なおゆき
熊野 なおゆき
創業者・取締役副社長

株式会社オリヴァーの小児科予約システム「主治医ドットコム」のプロダクトマネージャー、 株式会社Cygames(株式会社サイバーエージェント SAP管轄 ベストエンジニア賞)、 株式会社リザーブリンクのゼネラルマネージャー、CTOを経て、2016年にリザーブリンクの子会社として株式会社医療予約技術研究所を設立(創業者)。 2018年GMO医療予約技術研究所株式会社としてGMOグループにジョイン。

私たちと一緒に医療の現場を豊かにしませんか?

学生時代から20年以上予約システムを研究・開発されていますがきっかけはなんだったのでしょうか?


学生時代に器械体操をしていたのですが、どうしても3回宙返りができませんでした。
どうしたら3回宙返りできるのようになるのか。どのような筋力が必要で、どのような空中姿勢をすれば実現できるのか。
考えを巡らす中で「空中のシミュレーターをつくれないか?」と思い立ち、3回宙返りのシミュレーターを卒業論文のテーマにしてみました。

当時教授に「作るのに6年かかる」と言われたのですが、半年で完成させました。
このシミュレーターは体操選手にも使ってもらえるレベルで、私自身も3回宙返りができるようになりました。

その宙返りのシミュレーターを学会等で発表していく中で、学生時代から多くの企業様に仕事をもらえるようになったのですが、ある時、「小児科の待ち時間を解決するシミュレーターを作ってくれないか?」という依頼があり、医療の予約・受付システムを作り始めたのがきっかけで今に至っています。


予約システムは多くの業界でニーズがあると思いますが、医療分野に特化した理由は?


周りからの評価もあって、自分が開発した予約システムには絶対の自信がありました。
テーマパークのファストパスのような、予約と待ち順番管理が融合した予約システムなんて当時ありませんでしたから。

そんなある日、契約していたサーバセンターが一時ダウンしてしまいました。
たまたま外出中で、懇意にしていただいていた医院に行くと現場は大混乱。
大奥様に正座をさせられ、お説教を受けること約1時間。
お説教の最中にも、患者さんのいらだちやスタッフさんが余裕をなくしていく様子は、ビシビシと伝わってきます。
大奥様も「現場がどれだけ困っているかわかっているの!」とおっしゃい、あらためて予約システムの重要性を丁寧に説明してくださいました。

悔しくて自分の認識の甘さを痛感しましたし、同時に医療現場における予約システムの重要性や価値に改めて気づくことができました。
この経験が転機といってもいいかもしれません。
この時「医療の現場を変えたい!」という強い思いが芽生えたのが理由です。


以前、大手ゲーム会社に勤めたこともあるそうですが、医療予約システムの研究をしていたのになぜゲーム会社だったのでしょうか?


エンジニアとしても社会人としても、成長するためには同じことだけをやり続けるだけでなく、幅広い経験も必要なのではないかと思いました。
あと、正直に言えば力試しのような気持ちもあったと思います。
自分のエンジニアとしてのスキルが大手でどこまで通用するのかと。

ゲーム会社を選んだのは、予約システムの開発にも生かせる技術が学べるという考えもあったからです。
この感覚は間違っていませんでした。

私は大手ゲーム会社Cygamesで当時Apple・Google世界No1のアプリの運用を経験させてもらいました。
世界中の拠点に設置されたサーバへ負荷分散し、ゲームを運用する。この運用技術によって1か月の予約の空き状況を0.5秒以内で出せるようになりました。

他にも、
・MySQLのプログラムか直接仕組みを理解する能力
・1プロセスで無駄なロジックがないかのプロファイル
・サーバ構築にかかる人の作業をシステムさせるノウハウ
など、本当に多くのことを学ばせてもらいました。
当時私を支えてくれた多くの仲間には心から感謝していますし、ここで得たものは私の財産になっています。

また、サイバーエージェントのSAP管轄でベストエンジニア賞を受賞したのですが、これは個人としてもエンジニアとしても大きな自信に繋がりましたし、技術者として「最高の製品を生み出し世の中を幸せにするんだ」という責任感というか覚悟のようなものが決まった気がします。


実際に医療現場で働いた経験もあるとお聞きしたのですが?


予約システムを極めると決意しゲーム会社を退職した後、まずは医療現場を知ろうと考え、ある医院で受付スタッフを経験させてもらいました。
そこで見たのは想像を絶する世界でした。

まず強烈だったのは、予約変更の電話対応です。
1件終わればその瞬間に次の電話が鳴り、それが終わればまた鳴り……の連続。
「電話が全然つながらなかった!」というお叱りを受けることもありました。

紙の台帳の不便さも実感しました。
変更希望をいくつも受け付けることで、予約台帳は書いては消し、書いては消し、の繰り返し。
読み返そうにも見づらく、ミスを生む原因になってしまいます。

最も現場のつらさを実感したのは、なんといっても窓口対応です。
具合が悪いなか長時間待たされ、「あと何分ですか」とおっしゃる患者さん。
患者さんの怒りやつらさは、受付スタッフに伝わり、看護師や医師に伝わり、医院全体が険悪なムードになっていきます。

それでも受付スタッフは、丁寧な応対をしなくてはいけません。
余裕がないのに笑顔を作り続けるなんて、すごくストレスフルなことです。
医療の現場の大変さを、痛感しました。

現場のひとびとの我慢や根性にばかり頼っていては、いつか破綻してしまう。
「技術」で医療現場をよくしたい。
「技術」を究めたい。
自分の人生を掛けて解決しようと決めました。


様々な経験を経た今、改めて医療予約システムに込める想いを聞かせてください。


これから医療現場に求められるのは、単に予約が取れるだけの予約システムではなく、院内のオペレーション全てを担うような院内の「ハブ」となる予約システムです。 徹底的に現場に目を向け、かゆいところに手が届く唯一無二の「オペレーションシステム」を作ることを目指しています。
そして同時に、日本中の医療機関に予約システムを普及させ、医療業界の深刻な人手不足を解決していきます。

さらには、効率化による収益向上や医療の質向上に貢献し、医療従事者と患者の双方にとって幸せな環境をもたらす。
システムの力で自由診療の導入障壁を下げるとともに、患者の再診率を上げる仕組みによって予防医療の発展に寄与し、結果的に少子高齢化社会においても持続可能な医療制度を実現することで“日本モデル”を確立させる。
最終的には世界中で予約システムと日本モデルの医療制度を普及させる。

もう、夢は無限ですね。笑


最後に、この採用ページをご覧の方へメッセージをお願いします。


みなさんは、何のために働いていますか?
もし今、働く意味を探しているなら、人々の笑顔のために働きたいと感じているなら、私たちと一緒に医療の現場を豊かにしてみませんか?
みなさん1人1人の個性、経験、想いが素晴らしい製品を生み出す素になるのです。
最高の仲間と出会えることを心から楽しみにしています!

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