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歯科経営を改善! 削るお金・削らないお金【固定費・将来投資編】

写真-お金

こんにちは! ICTコンサルタントの山久啓次郎です。
今回も引き続き、歯科医院の経費についてお話ししていきます。

前回は、技工費や材料費についてお伝えしました。

歯科経営を改善! 削るお金・削らないお金【技工費・材料費編】

いずれもいたずらに費用を抑えるのではなく、技工所の技術力や材料の品質とのバランスを取ることが大事……という記事でした。

どこにお金をかけ、どこを節約すべきか。
今回は固定費と将来に向けての投資についてお伝えしていきます!

固定費は 節約or増やさない ことが大事

固定費とは、賃金や家賃など、固定的に発生する費用のことです。
対義語は変動費。こちらは、技工料や材料費、時間外手当など、売上に沿って増減する費用です。
固定費はとにかく節減……と言いたいところですが、ただ減らすばかりでは望ましくない結果になってしまいます。
下げるところ、増やさず一定水準を保つところを区別していきましょう。

① 家賃

家賃はテナント開業しているクリニックのみに発生します。
売上の10%以内、または家賃と技工費・材料費の合計で売上の25~30%以内であると経営が安定しやすくなります。
坪2万円超の場合は、保険診療中心の経営は難しいといえます。

開業後、値下げ交渉を1度もしていない医院は多いそうです。
10年ほど経過していれば家賃相場が下がっている可能性があるため、ぜひ一度交渉してみましょう。
成功すれば、大きな経費削減になりますよ。

② 水道光熱費

冷暖房費や水道代、電気代などを指します。
工夫次第である程度の削減はできますが、大きな効果は得られません。
また空調を節約しすぎたり空調を節約したり照明を消したりすると、患者満足度が下がってしまいます。
目標を設定して、一定水準を保つことを考えましょう。

③ 給与

給与を下げてしまうと、すぐさま不満に直結します。
また、優秀な人材の確保も厳しくなってきます。
社員の人数を増やさず、パートタイマーやアルバイト、派遣スタッフの活用を考えてみましょう。

ただし人数が少なすぎても不満が蓄積され、やがては組織が崩壊してしまいます。
ですので、必要な人員数は常に確保しておきましょう。
人件費については、次の機会に詳しくご説明します。

④ 予約システム

昨今は予約をデジタル化しているクリニックも多いですね。
予約システムの支払いには、月払い、一括払い……と様々な方法がありますが、ここでは月払いと考えて固定費に分類します。

予約システムは、安さだけではなく、次の点も考慮に入れて総合的によいものを選びましょう。

・使いやすさ、操作の覚えやすさ
・自院が必要とする機能を備えている
・通常業務や経営を効率化できる
・サポート等のアフターフォローが充実している ……など

以上を満たすのがDentryです。

将来投資はケチらない!

イラスト-開業医

クリニックの経営業績向上のための投資です。
ここでいう将来とは、半年後、1年後の近い未来から、10年後、20年後、さらにその先の未来のことを指します。
経営を長期にわたって良好にするためにも、目先のお金ことばかりでなく、必要なことには惜しまず投資していきましょう。

① 広告費

ホームページ、タウン誌などへの広告、看板などにかかる費用です。
売上の5%を確保しましょう。
広告戦略についても、いずれお話させていただきたいと思います。

② リニューアル費

売上の3%ほどを積立てましょう。
年間売上5,000万円の医院は、1年で150万円積立てられます。
これを10年続けると積立額は1,500万円になります。
すると、設備の購入やリフォームといった、リニューアルが可能になるわけです。

③ インセンティブ費

賞与、特別賞与、表彰の賞金などに充てる資金も用意しておきましょう。
インセンティブをうまく活用して、必要とする方向へスタッフを導いてください。

④ 研修費

医療技術・知識の習得やブラッシュアップを積極的に行いましょう。
売上やスタッフの数・構成、クリニックの得意分野などにもよりますが、年間100万円は確保できるとよいでしょう。

また、医院経営についてコンサルタントに相談されているクリニックも多いと思います。
プロのアドバイスを参考にすることはもちろん重要です。
経営コンサルタントの相場は50~100万円ほどですが、成功報酬やオプションでさらに増額することもあります。
適切なシステムを導入する、ご自身でも知識を身につける、自院に合った優秀なコンサルタントを選ぶなどで、やみくもに増やさず相場くらいに収めるのがよいでしょう。

固定費は節約or増やさない、将来投資は惜しみなく!

今回お伝えしたことをまとめます。

・固定費は、節約or増やさない。ただし、減らすものと減らさないものを適切に見分ける
・将来投資は惜しまず行う

固定費については、家賃は減らす努力をする、給与や水道光熱費は減らす(一定水準を保つ)など、費目によって見極めが必要です。
将来投資は基本的に惜しまず行いましょう。ただし、ご自身で知識を身につけるなどして、必要外の大きな出費は避けたいですね。

さて、歯科経営を取り巻くお金についてのお話は、もう少し続きます。
貴院の経営改善にお役に立てるよう、努めて参ります!

山久啓次郎 (株式会社医療予約技術研究所 ICTコンサルタント)

yama2 医院様へのシステム導入を通じて、経営や医院運営のコンサルティングをさせていただいております。
前職では医療関連のシステム開発に携わりながら、実際の医院様の業務改善に努めてまいりました。その後、知識と経験を活かすために医療予約技術研究所へ入社させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
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